天使のむすめのこと(6)前期破水と子宮内感染の疑い。

こんにちは。永嶋泰子です。

病院に到着したのは22時近くだったと思います。

(時間のわかるものを身につけていないので逆算しての時間。)

すでに外来はしまっており、「夜間通用口」から産科のある病棟へ担架で運ばれました。

とはいえ、横になったままだったので病院の間取りや雰囲気もよくわからず

ただただ薄暗かったことを覚えています。

産科病棟は3階。

おそらく分娩室に通され、病棟の看護師さんに「無理しないでね」と言われながら、手術台のような場所に移ったのでした。

テレビで見る無影灯というライト。

私の中で、緊張感が走ります。

当直医は3人。

この中に、のちにむすめと息子の主治医になる医師もいました。

夫も一緒に分娩室へ。

慌ただしく進んでいく検査。

次々に注射を打たれていきます。

転院前の病院からつけていたウテメリン点滴は外され、エコーで子宮の状態を確認、
医師3人が何かを話していました。

そのときに「子宮頸管長がない」と言っていたことだけ聞こえたのです。

ないって…

どういうことなんだろう。

不安は増大。

そもそも、わけの分からぬまま手術台に乗せられ、

息もつかぬほど、ことが進む。

新しく点滴をつけられるも「お腹は張りますか?」と聞かれて

すごく張っていたので「張っています」と答えると、点滴の値を容赦なくあげられる。

そして、ここではウテメリンの他に、マグセントという強力な子宮収縮剤を併用することになりました。

マグセントが使えるのはMFICU(母体胎児集中治療室)だけ。

そして、最後の砦となる薬。

点滴を打たれた瞬間、意識が「ガクン」と落ちて朦朧とする、

手足に力が入らなくなるのがわかりました。

副作用。

心臓の動悸が激しくなります。

息苦しい。

念のため、私の胸には心拍を確認する装置が取り付けられます。

「点滴を打った瞬間、まぶたが一気に下がってトロンとして、危ない薬だと思った。」
と夫が語るほど、強い薬でした。

そして最後に
「ステロイド注射を打ちます。
万が一、早産になった場合に
お腹の赤ちゃんの肺形成を助ける薬です。」
と言われ肩に注射を打たれました。

痛い注射だと言われたけれど、すでに何本も検査のための注射、点滴を打たれた身。

それで「赤ちゃんが無事ならば」と思えば、注射を何本打たれようが大したことはないとさえ思いました。

その後、23時半ころにすべての処置が終わり、夫は家へ。

そして、私は夜間の病棟に移るわけにもいかずそのまま夜を明かすことに。

照明は薄暗くされたものの、部屋には心拍を計る機械の明かりが不気味に照らされます。

意識が朦朧としながら、けれども急激な環境の変化に眠れませんでした。

そして、このときの私は知らなかったのです。

破水してること。

破水は、出産でもっとも危ぶまれることです。

なぜなら、外から菌が入り子宮内感染する可能性が高まるから。

そうなると、お腹の赤ちゃんに多大な影響があります。

そして子宮内感染を疑われた私の体は、「出産する時期をいつにするのか」という大きな問題を抱えていたのでした。

永嶋泰子

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