こんにちは。永嶋泰子です。
9日間も寝たきりだったからかやたら腰が痛い。
しかも長いこと排泄もままならない状況。
母に来てもらい腰をさすってもらおうと「面会時間よりも前に来てもらえる?」とメールを送ったのでした。
いま思えば、すでに陣痛だったのか。

そして昼食。
いつものようにお腹の赤ちゃんに話しかけながら食べていると、猛烈にお腹が痛くなったのです。
ナースコールをし看護師さんに排便かもしれない旨を伝え、ベッドごと別室に運ばれました。
..
….
誰もいない物置のような部屋に一人。
すると明らかに排便とは違う鋭い痛みが私を襲いました。
痛くて、
痛くて、
すぐにでも来てもらわないとどうにもならぬ痛み。
ナースコールを押し、看護師さんに助けを求めます。
到着した看護師さんは異変を察知します。
腰が痛くて痛くて
「お願い!腰をさすってください」と懇願する私。
看護師さんは腰をさすってくれ、さらに応援を呼びます。
呼吸が荒くなる。
息苦しい。
これは…
「ちょっと待ってね、ちょっと待ってね」と言って看護師さんは私のお尻を抑えます。
「まだよ、まだ我慢してね」
ベッドごと分娩室へ。
バタバタと人が集まり私はいつの間にか分娩台。
「先生呼んで!」という声も響き渡ります。
そして主治医と女性の医師が到着。
気がつけば私の周りに看護師さんが集まっていて、外では到着した母に「娘さんは中にいます」と説明する声。
とにかく私は苦しくて苦しくて
「14時57分」という声が聞こえましたが
バタバタと展開していく物事に誰もが追いついていない様子。
…
……
数分経って、「出産は何時だったけ?」と誰かが聞き「14時56分」と誰かが答え、母子手帳には14時56分と記載されました。
けれども私の記憶によると本当は14時57分。
急な出産でした。

永嶋泰子