天使のむすめのこと(12)産声のない出産。むすめに会えぬまま…

こんにちは。永嶋泰子です。

臨月での出産であれば生まれた瞬間に「おめでとうございます。」と言われるだろうに私とむすめにはありませんでした

そして、むすめにすぐ会うことは叶いませんでした。

産声も聞こえぬまま…。

肺もできあがっていない状態で生まれました。

そのため、すぐにNICUに運ばれたのです。

私はというと、子宮の状態を主治医が確認、

出産の際に会陰切開されたので、それを縫う作業を女性の医師が行いました。

ぺちゃんこになったお腹。

あんなに、あんなに安静にしていたのに。

薬だってたくさん投与したのに。

生まれちゃったんだ…。

どうなっちゃうんだろう…

いつのまにか分娩室には女性の医師と私だけになっていました。

静かな、静かな時間。

もう少し、持たせられると思ったのにな。

そんなことしか思えませんでした。

正直なところ、

お腹に赤ちゃんが、新しい命があるから私はMFICUにいた。

もし、自分だけの体でたとえば末期の癌だったりしたら私は病院での治療を望まなかった。

それだけ、守りたかった。

どんな治療だって受け入れるって覚悟も決めた。

でも…

願いが叶わぬときは叶わないのです。

たとえ自分の体であろうとコントロールが効かないことだってある。

それが初めての出産で知ったことでした。

永嶋泰子

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