天使のむすめのこと(14)「お腹がぺちゃんこになっちゃった」

こんにちは。永嶋泰子です。

「おめでとう」

出産で初めておめでとうと言ってくれたのは母でした。

その言葉は嬉しかった。

けれども、当時の私は放心状態で、嬉しいというよりは

「お腹がぺちゃんこになっちゃった」ということを言っていたように記憶しています。

「泰子ちゃんはぺちゃんこって思ってるかもしれないけどそうでもないよ」と母は言ってくれましたが、
むすめのいた重みはなくなっていました。

夕方、MFICUへ。

仕事を切り上げた夫と会い、「生まれちゃった」と言うのが精一杯でした。

「うん、俺もここに来る電車の中でずっと考えていた。

障害のこととか。

でも受け入れるしかないって思った。」

受け入れる….。

そのときの私にはとても難しいことのように思えました。

だって、こんなに頑張ったのに。

頑張っても報われないどころか、最悪の事態になり予想できない未来がすぐそこに迫っている。

そもそも、むすめが無事なのかすら誰もわからない。

しかし、産後の疲れで体も頭も思うように働かない。

コントロールできないことってこんなにあるんだ。

不安に駆られる中、19時30分ころでしょうか。

「NICUに行ってもよいそうです。」と看護師さんから言われたのでした。

マグセントの副作用で足元がおぼつかない私は車椅子でNICUへ。

夫と母とともに行くことになったのです。

永嶋泰子

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