天使のむすめのこと(24)「どうしてお母さんになれないの?」と詰め寄った夜。

こんにちは、永嶋泰子です。

「花ちゃんはお母さんの腕に抱かれて幸せそうでしたよ。」

主治医はそう言ってくださいました。

その後、むすめを担当してくれた看護師さんも駆けつけてくれました。

お世話になった方に挨拶をして旅立ったむすめ。

その後、別の看護師さんがベビーバスを持ってきて生まれて初めての沐浴。

私の母乳の入ったミルク風呂。

お湯があたたかかったのか、そんなことさえ記憶にありませんがただひとつ。

むすめの顔についた管を固定するためのテープの跡を取ろうとしたら

「そんなに強くすると皮膚が痛みますよ」と言われました。

背中には心臓の手術の跡が大きく残っており、

改めて”小さな赤ちゃんだったんだな”と思ったのでした。

「もう少し頑張ったら呼吸器も外れたのにね」と担当の看護師さんがつぶやき、そうだったんだ…とぼんやり思いました。

その後、主治医が「死亡診断書」を書くために、またむすめの管を外す処置をするために
私たち夫婦はNICUをでて別の部屋にいました。

当時の日記にはこうありました。

「私はどうしてお母さんになれないんだろう」と言ったら
「自分を責めてはダメ」と夫に言われた。

そして…

いま思い出したのは「どうしてお母さんになれないの?」って夫に詰め寄ったこと。

40週で産んでいればって、出産後ずっと思っていて自分を責めていたのです。

一生懸命、頑張ったのにお母さんにすらなれなかった。

その思いが、ずっとずっと私を苦しめることになったのでした。

永嶋泰子

タイトルとURLをコピーしました