新しい命と応援されるまで(8)はじめて感じた胎動

こんにちは、永嶋泰子です。

「泰子さん!」

車椅子に乗せられて病棟のトイレに向かう途中、
助産師さんから声をかけられました。


前回の入院でとてもお世話になった方。


退院するときに手紙をくれたのです。


「また、戻ってきちゃいました」

入院になったのが恥ずかしくて、
出てきた一言。


助産師さんはぎゅ、と抱きしめてくれました。


嬉しかった。



入院を申し出たのは私だけど、顔なじみの助産師さんに会うのはバツが悪い、と思っていたのです。


妊娠が継続できないのに、自分のエゴで妊娠してお腹の赤ちゃんを危険にさらしてるのではないか
と思ってる部分があったのです。


でも、抱きしめてくれたことで

これでよかったんだ…
と思えたのでした。


入院した日は、注射の甲斐があり、子宮頸管長が4センチに。


「花ちゃん、お母さんを見守ってね」


産科病棟と同じ階にむすめのいたNICUがあります。


たしかに、むすめが生きていた場所。


もう、あそこにはいないけれど思い出すたびに悲しい場所。





…..


入院の翌日はむすめの誕生日。


もう1歳なんだなぁ。


あれから1年なんだなぁ。


あっという間の1年。


生きていたら…
どんな女の子だったんだろう。


お腹の赤ちゃんも大事だけど、当時の私にはむすめが1番でした。


不安も、祈りも全部むすめに話しかけて。


そんなとき、


ポコン。


あ、胎動だ。


不思議なことに、むすめの生まれた日、赤ちゃんの胎動を感じたのでした。

永嶋泰子

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